超軽量2in1PC - パソコンの種類

800g以下の非常に気軽に持ち歩けるノートPCで、何らかの方法でタブレットPCを実現することができる製品です。パナソニックのLet’s note RZなどに代表される画面が360°折れ曲がるタイプや、キーボード部分を分離するタイプなどがあります。画面サイズは、10から13型くらいで、性能は中くらいの性能以下がほとんどです。長所も短所も中型モバイル2in1PCと基本には同じですが、軽さとそれによる性能の制約がより進んだものになります。長所としては、

  • 非常に軽量で持ち歩ける。
  • 性能、機能がそこそこ優れたものもある。
  • タブレットとしても使用できる。

などが挙げられます。非常に軽く、持ち歩くのも容易で、それなりに荷物の入った鞄に入れる場合だと、PCを入れていることを忘れてしまうほどです。一見小さく用途も限られそうですが、性能、機能は、高価なものを選べばそこそこのものが選べます。タブレットを実現する機能により、キーボードが邪魔になる様な用途でも有効に使用できます。

短所としては、

  • 特に高価なものが多い。
  • 画面が小さい。
  • 性能、機能が最高でも中くらい。
  • インタフェースにアダプタが必要な機種が多い。
  • 唯一のPCとしては足りない。

などが挙げられます。タブレットのための変形機構や分離機構を持たせながら、軽量化のための技術的限界を追求した製品になるので、かなり高価なものになります。重量の制約が、性能、機能、画面サイズ、内蔵インタフェースの数に対して、中型モバイル2in1PCよりもより強く影響します。画面サイズは日頃の使い勝手に強く影響するので、機種選択では注意が必要です。

アダプタがないとUSB、VGA、HDMIなどが使えないような薄さのを優先した機種も多くなっています。発表や会議など状況によっては、アダプタを忘れてしまうと、PC本体を忘れたのと変わらないくらい危機的になる場合もあります。重要なインタフェースを標準装備している機種を選んだり、アダプタを追加購入したり、対策をしておくと良いでしょう。

さすがにこれほどの軽量になると、PC全体では中程度の性能が限界です。また、CPU名称で性能を判断する場合には注意が必要です。例えば、同じCore i7であったとしても、新旧だけでなく、モバイルノートPC用とか中型ノートPC用のような違いによって性能が変化します。このようなこともあり、唯一所有するPCとする場合には注意が必要です。基本はビジネス用途で、最高でもクリエイティブ用途の入り口程度という割り切りが必要です。画面の小ささは、拠点で使用する場合に関しては、近年は価格が下がっている大型ディスプレイを用意するのも非常に有効です。

スリムタワーPC - パソコンの種類

百科事典のようなサイズの机に設置して使用するタイプのパソコンです。大きさは大体、幅10cm、高さ30cm、奥行き30cm、重さは5kg程度となっており、画面やキーボードは内蔵していません。かつては、一般消費者向けにも多い形態でしたが、現在ではビジネスや教育用が主体で、大手パソコンメーカーなら大体出しています。取り立てて有名な機種はありません。

長所としては、

  • 比較的安価である。
  • 最低限の本格的な拡張性がある。
  • 性能はそこそこ以上で、高性能も選べる。
  • ディスプレイやキーボードを選べる。

などが挙げられます。コンピュータの本体のみとなっており、それなりに安価ですが、小型デスクトップよりは高価です。サイズの都合やメーカー保証の関係で制約もありますが、一般的な自作パソコンの最小サイズでもあり、CPU、メモリ、GPUボードなどの拡張ボードなど、一通りの要素の拡張や交換ができる可能性が高くなっています。デスクトップPCであり、極端に小さいわけでもないので、そこそこの性能から高性能まであります。ディスプレイやキーボードが別ですが、自由に選択できて無駄にならないというメリットにもなります。

短所としては、

  • ディスプレイやキーボードがない。
  • 移動させるのが難しい。
  • 拡張性に制約があり中途半端になる。
  • 超高性能な機種がない。

などが挙げられます。ノートPCのようなものが必要な場合には適しません。ただし、外見から明らかにわかることなので、誤って選ぶことはないでしょう。また、外付けディスプレイやキーボードが必要なので、移動させるのも困難です。

拡張性は低くないのですが、サイズの制約で、2台目のストレージの追加、大型の超高性能GPUボードの追加のような非常に本格的な拡張には制限があります。同様の理由で、超高性能な機種がありません。業界の傾向として、デスクトップPCで性能を追求する場合は、フルタワーPCなどの大型の筐体を用いて、徹底的に性能を追求する傾向が強いので、スリムタワーPCで超高性能なものはほぼありません。