大学のパソコンを選ぶ前に

大学でのパソコンの使用は、特別なものはありませんが、近年では大学からの介入もあるためパソコンの選び方が難しくなりつつあります。大学入学時に、パソコンの購入を推奨されたり義務づけられたりすることも多いですが、うまくその大学の実情を把握しながら、効果的にパソコンを購入したいものです。まず、ポイントとしては、大学側の姿勢を精密に把握することが重要です。考慮すべき項目は、

  • 所有
  • 機種指定
  • 持ち歩き

が対象となります。これらの項目に対する指示レベルとしては、

  • 推奨
  • ウソ強制
  • 強制

があります。

さて、「所有」ですが、パソコンを持っていることです。とにかく使えるパソコンがあれば良いのですから、たとえ強制であってもあまり問題はないでしょう。大学としては、学習や研究、就職活動などをパソコンを使って効率的に行って欲しいという意思の現れです。現代社会は多くのサービスがネット上でのみ提供されている場合が多いですが、大学においても同様で履修登録(受ける授業科目の登録)をはじめとする大学のサービスがネット上でのみ提供されている場合が多くなっています。大学の基本サービスを受けるための手段を学生が持っていることを確実にするために、学生パソコンの所有を確実にしたいという大学側の事情があります。また、大学に設置されているパソコンの台数や利用可能時間を小さくして、経費を削減したいという大学側の事情も強く働いている場合もあるでしょう。

「機種指定」ですが、これはパソコンの機種まで指定してあるという状況です。大学側の都合としては、授業で使用するパソコンを統一して、必要な性能や機能を担保すると同時に、不具合に対する対応を効率的にするという効果があります。推奨程度なら良いのですが、強制だとなかなかやっかいです。

「持ち歩き」ですが、これはパソコンを日々大学に持ってくると言うことです。推奨程度なら良いのですが、強制だと毎日重いパソコンを持ち歩かなければならず、充電に気をつけ、高価なものであるため紛失や盗難、落下などの事故への気配りも必要となります。

指示レベルですが、これは大学に振り回されないようにするために非常に重要で、丁寧に大学側の文書や主張を読み解いていく必要があります。「推奨」ですが、これならば、学生に裁量を与えているので、様子を見ながら対応していくことが可能です。

「ウソ強制」ですが、これを見抜けるかどうかが、ポイントとなります。なぜこんなものがあるかというと、大学内の一部の組織や人々の都合や方針により、学生に強制したいと考えているが、強制力を持たせるために必要な大学内の合意が取れていないような場合に見られます。いかにも強制力があるように演出がなされているので、それを見抜く必要があります。例えば、「重要」とか「効果的」とか書かれてはいるが、きちんと強制しているとは書かれていなかったり、重要そうな資料に見えても、大学がそれをオーソライズしている記述がどこにもなかったり、色々な演出が凝らされています。このような状況になっていると言うことは、大学内で組織や先生ごとに方針がバラバラで、それに振り回される可能性があるということです。

「強制」ですが、大学の制度として学生に強制している状況です。学生本位の視点で、学習、研究、就職などでの活用を十分に検討した上での強制なら良いのでしょうが、残念ながらそのようにはなっていない場合も少なくないでしょう。パソコンを教育に取り入れた様々な取り組みが一般やIT業界のニュースに出ていますが、本当にパソコンの成果と言えるのか疑わしいものが少なくありません。それならば、うまく隙を突きながら、自分に都合の良いパソコン環境を自由に作る必要があるでしょう。